限界アメリカ大学生~新入生4人の潰れかけ大学だなんて聞いてない~

10年間夢見ていたパフォーマンス大学に合格!ところがそこには強いコロナの爪痕が...

五円玉と勾玉

こんにちは、Lalaです。

 

今日は去ってしまうルームメイトの話をしたいと思います。少し寂しい話になりますがお付き合いください。

(彼女にブログの許可は取ってありますのでご安心を!)

 

彼女はKちゃんといいます。彼女はオーストラリア人です。

2年生の生徒であり幼いころから世界中を転々と過ごしていたため第一言語ではない国にいるという苦しみをわかってくれる唯一の人でした。

しかし、彼女は学校を辞め、ここカルフォルニアを離れ他州の家族のもとに帰ってしまうことになりました。

我々の学校は全校生徒16人という小さい学校なのですが、少しでも生徒同士でトラブルがあると広まってしまう、そんな環境に心が疲れてしまったそうです。

どこの国でも人間関係の問題は変わらないようです...

 

そんな彼女から今朝小さなプレゼントをもらいました。

昔、Kちゃんが唯一彼女に常に正直だった親友からもらった五円玉だそうです。

Kちゃんは私にこれを渡す意味は分かるよねと言いました。

ご縁をつなぐ五円玉

「またいつか会えるように、ご縁(五円)がつながるように渡すね。私に正直でいてくれてありがとう、味方でいてくれてありがとう。私のいる州に来たら連絡してね、会おうね。」

 

私はすごく悲しい気持ちになりました。

どうして16人しかいないこんな小さな学校で、こんなに一人の人が傷つかなければいけないのだろうか。

少なくとも私は彼女としっかり向き合うことができましたが、私には彼女のこれからが幸せであるように祈ることしかできません。

止めません、彼女の決断なので、でもさみしいです。

ここ三日ほど彼女が荷物をまとめている様子を見ていますが心に来るものがあります。

 

私はKちゃんの未来に光があるように、もうこれ以上傷つきませんように願いを込めて日本から持ってきていた勾玉のお守りをあげました。

Kちゃんは目に涙をためて日本語で「ありがとう」と言い受け取ってくれました。

”ありがとう”は彼女が引っ越してきて、私たちが初めてゆっくり話をしたときに教えた言葉でした。

 

どこの国でも人間関係での悲しい思いやトラブルはつきものですが、両者にそれぞれの思いがあるということを忘れずに、孤立させたりすることなく腹を割って話し合うことで解決したいものですね。全校生徒16人しかいないわけですし...

 

国は変わっても問題は変わらない、若者はどこの国でも若者である。みんなそれぞれ悩みながら学校生活を送るんですね。現地で生活していると日本もアメリカも悩みの種はそう変わらないんだなと感じます。

 

少し寂しい話になってしまいましたが彼女の明るい未来を願ってこの記事を捧げます。

Kちゃん短い間でしたがお世話になりました。

早く彼女の心に平穏が戻って、笑顔になれますように。

 

今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。

皆さんの一日が幸せでありますように。